
離乳食のおかゆをだしで炊くときは、炊くときの水の一部またはすべてを、食塩を含まない手作りのだし(昆布・野菜・かつお)に置き換えるのが基本です。炊飯器のおかゆモードを使えば、大人のご飯と同時に作ることもできます。この記事では、炊飯器・鍋・電子レンジそれぞれの手順と、時期ごとのだしの選び方、冷凍保存のポイントを解説します。
おかゆをだしで炊くのはいつから?
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、離乳の開始は生後5〜6か月頃が目安とされ、初期は調味料は不要で素材の味を生かすことがすすめられています。だしについては、昆布やかつおなどのうま味を活用して薄味にすることが基本です。
この考え方に沿うと、おかゆとだしの付き合い方は次のように進めると無理がありません。
- まずは白がゆで、お米そのものの味に慣れる
- 白がゆに慣れたら、昆布だしや野菜だしでのばす・炊くなど、やさしいだしから試す
- 中期以降は、かつおだしも少しずつ取り入れる
時期の区切りは目安で、進み方には個人差があります。だしそのものをいつから使うかは離乳食のだしはいつから?で詳しく整理しています。
おかゆに使うだしの選び方
おかゆは毎日のように食べるものなので、使うだしの種類と中身が大切です。
食塩を含まない手作りのだしが基本
市販の粉末だしやだしパックには、食塩やしょうゆを含むものがあります。おかゆに使うと、毎食少しずつ食塩をとることになるため、離乳食期は昆布・かつお節・野菜から取った手作りのだしを中心にするのが安心です。市販品を使う場合は、原材料表示と食塩相当量を確認し、調味料が入っていないものを選んでください。
昆布だしに偏らない
昆布だしはくせが少なくおかゆと相性がよいだしですが、昆布はヨウ素を多く含む食品です。昆布だしを毎日濃く、大量に使い続けるのは避け、野菜だしやかつおだしと日替わりにするなど組み合わせて使うと安心です。昆布だしの取り方や注意点は離乳食の昆布だしでまとめています。
だしの種類別の特徴
| だし | おかゆにしたときの味 | 使い始めの目安 |
|---|---|---|
| 昆布だし | くせが少なく、やさしいうま味 | 白がゆに慣れてから |
| 野菜だし | 玉ねぎ・にんじんなどの甘み | 使う野菜に慣れてから |
| かつおだし | 香りがしっかり | 中期以降、少しずつ |
| 合わせだし | うま味が重なり、味に奥行き | 昆布・かつおそれぞれに慣れてから |
炊飯器でだしがゆを炊く手順
炊飯器を使うと、火加減を見る必要がなく、ふきこぼれの心配も少なくなります。
おかゆモードで炊く場合
- お米を洗い、内釜に入れます。
- 炊飯器の「おかゆ(全がゆ)」の目盛りまで水分を入れます。このとき、水の一部またはすべてを冷ましただしに置き換えます。
- おかゆモードで炊きます。
- 炊き上がったら、時期に合わせてすりつぶす・刻む・そのまま、など形態を調整します。
だしを使うと吹きこぼれやすくなる機種や、おかゆモードでだしの使用を想定していない機種もあります。お使いの炊飯器の取扱説明書を確認してから試してください。
大人のご飯と同時に炊く場合(コップがゆ)
炊飯器対応の耐熱容器にお米とだしを入れ、大人用のお米の中央に置いて一緒に炊く方法もあります。お米とだしの割合は、作りたいおかゆのやわらかさに合わせて調整します。容器が炊飯器で使えるものか、内釜の水量が大人用ご飯の目盛りどおりになっているかを確認してください。
炊飯器での同時炊きは、機種によって推奨されていない場合があります。取扱説明書の注意事項に従ってください。
鍋・電子レンジで作る手順
鍋でお米から炊く
- 洗ったお米と、だし(または水とだし)を鍋に入れ、しばらく浸してから火にかけます。
- 沸騰したら弱火にし、ふたを少しずらして、焦げつかないようにときどき底から混ぜながら炊きます。
- 火を止めてふたをし、しばらく蒸らします。
- 時期に合わせて形態を調整します。
炊いたご飯から作る
少量だけ作りたいときは、炊いたご飯にだしを加えて煮る方法が手軽です。ご飯をだしでやわらかく煮て、時期に合わせてつぶします。大人用に炊いたご飯を使う場合は、味付けをしていない白いご飯を使ってください。
電子レンジで作る
深めの耐熱容器にご飯とだしを入れ、ラップをふんわりかけて加熱します。ふきこぼれやすいので、容器は大きめのものを使い、短い時間ずつ加熱して様子を見ます。加熱後はしばらく置いて蒸らし、よく混ぜてから温度を確かめて与えてください。
時期別・おかゆの形態とだしの使い方
授乳・離乳の支援ガイドで示されている食べ方の目安に合わせて、おかゆの形態とだしの使い方を整理しました。
| 時期の目安 | おかゆの形態 | だしの使い方 |
|---|---|---|
| 初期(5〜6か月頃) | なめらかにすりつぶした状態 | まずは白がゆ。慣れたら昆布・野菜だしでのばす |
| 中期(7〜8か月頃) | 舌でつぶせるかたさ | 昆布・野菜に加え、かつおだしも少しずつ |
| 後期(9〜11か月頃) | 歯ぐきでつぶせるかたさ(全がゆ〜軟飯) | だしで炊いて野菜や魚を混ぜたおじやにも |
| 完了期(12〜18か月頃) | 歯ぐきでかめるかたさ(軟飯〜ご飯) | 雑炊や取り分けの汁物と合わせる |
食べる様子を見て、かたすぎる・水っぽいと感じたら、だしの量で調整します。だしでのばすと、水でのばすより風味が残りやすいのが利点です。
だしがゆのアレンジと冷凍保存
アレンジ例
- 野菜がゆ:だしで煮たにんじん・かぼちゃ・青菜を刻んで混ぜる
- 白身魚のおかゆ:だしで煮てほぐした白身魚を混ぜる(骨と皮を除く)
- しらすがゆ:しらすは食塩を含むため、熱湯をかけて塩抜きしてから加える
- 豆腐がゆ:つぶした豆腐を加えてなめらかに
- 卵がゆ:卵に慣れてから。溶き卵を流し入れ、中までしっかり加熱する
食材別の味付けの工夫は離乳食の味付けレパートリーでも紹介しています。
冷凍保存のポイント
- 粗熱を取ったら、製氷皿や小分け容器に1回分ずつ入れて冷凍します
- だしでのばす前の状態で冷凍し、食べるときにだしを加えて調整すると、日によって味を変えられます
- 解凍は電子レンジなどで中心まで十分に加熱し、一度解凍したものは再冷凍しないでください
- 冷凍したものも、なるべく早めに使い切ります
離乳食が完了したら:かつおと昆布のうまみだし
「かつおと昆布のうまみだし」は、かつおと昆布のうま味に、ユーグレナをはじめ36種の栄養素を配合した粉末だしです。離乳食が完了したら、おにぎりや雑炊、味噌汁などに小さじ1杯加えて使えます。1杯(2.5g)あたり食塩相当量0.145g、カルシウム100mg、鉄1.7mgです。
対象は離乳食を完了したお子さま(1歳半ごろ〜が目安)です。食塩を含むため、離乳食期のおかゆには使わず、完了後に様子を見ながら量や濃さを調節してください。小麦・大豆・乳成分を含みます。食物繊維を使用しているため、便がゆるくなる場合があります。最新の価格は公式サイトでご確認ください。
商品の詳細を見るよくある質問
Q. 離乳食のおかゆはいつからだしで炊いてもいいですか?
A. まずは白がゆでお米の味に慣れ、そのあと昆布だしや野菜だしなどのやさしいだしから試すのが無理のない進め方です。かつおだしは中期以降に少しずつ取り入れます。進み方には個人差があるので、お子さまの様子に合わせてください。
Q. 炊飯器でだしを使っておかゆを炊いても大丈夫ですか?
A. 水の一部またはすべてをだしに置き換えて、おかゆモードで炊く方法があります。ただし、だしを使うとふきこぼれやすくなる機種や、使用を想定していない機種もあるため、取扱説明書を確認してから試してください。
Q. 市販の粉末だしでおかゆを炊いてもいいですか?
A. 市販の粉末だしには食塩やしょうゆを含むものがあり、毎日のおかゆに使うと食塩をとる機会が増えます。離乳食期は手作りのだしを中心にし、市販品を使う場合は原材料表示と食塩相当量を確認してください。
Q. だしで炊いたおかゆは冷凍できますか?
A. 1回分ずつ小分けにして冷凍できます。解凍時は中心まで十分に加熱し、再冷凍はしないでください。だしでのばす前の状態で冷凍しておくと、食べるときに味を変えやすくなります。
本記事は一般的な情報です。お子さまの体調・発達・アレルギーに不安がある場合は、かかりつけの小児科や自治体の栄養相談にご相談ください。