離乳食の昆布だし|作り方・量・ヨウ素の注意と市販品の選び方

離乳食の昆布だしのイメージ

昆布だしは、うま味がやさしく、離乳食の初期から使いやすいだしです。水に浸けておくだけでも取れるので、手作りのハードルも高くありません。一方で昆布はヨウ素を多く含むため、毎日濃いだしを続けるのではなく、かつおや野菜のだしと組み合わせて使うのがおすすめです。この記事では、取り方・薄め方・使い道と、市販の昆布だしを選ぶときの表示の見方を解説します。

昆布だしが離乳食で使われる理由

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、離乳初期は調味料を使わず素材の味を生かし、昆布やかつおなどのだしのうま味を活用して薄味にすることがすすめられています。昆布だしはその代表的なだしです。

  • 香りがおだやか:かつおや煮干しに比べてクセが少なく、初めてのだしとして取り入れやすいとされます。
  • 素材の味を邪魔しにくい:おかゆや野菜のペーストにうま味を少し足す使い方に向いています。
  • 手作りしやすい:火を使わない水出しでも取れるため、忙しい時期でも続けやすいだしです。

だしの種類ごとの使い始めの目安は「離乳食のだしはいつから?」でまとめています。

昆布だしの取り方(水出し・煮出し)

家庭でよく使われる2つの方法を紹介します。分量は一般的な目安です。昆布の種類や厚みによってうま味の出方が変わるので、最初は薄めに取り、味を見て調整してください。

水出し:浸けておくだけの方法

  1. 昆布の表面の汚れを、かたく絞ったふきんで軽くふきます。白い粉はうま味成分なので、水で洗い流さないようにします。
  2. 清潔な容器に水500mlと昆布(5cm角を1枚程度)を入れます。
  3. ふたをして冷蔵庫に入れ、数時間〜一晩おきます。
  4. 昆布を取り出したらできあがりです。

夜に仕込んでおけば、翌朝の離乳食づくりにそのまま使えます。離乳食に使うときは、一度加熱してから使うと安心です。

煮出し:すぐに使いたいときの方法

  1. 鍋に水と昆布を入れ、できれば30分ほど浸けておきます。
  2. 弱火にかけ、鍋の底から小さな泡が出てきたら、沸騰する前に昆布を取り出します。
  3. 粗熱を取ってから使います。

沸騰させたまま長く煮ると、ぬめりや昆布特有のにおいが出やすくなります。離乳食用は、すっきりした味に仕上げるのがポイントです。

だしをまとめて取って冷凍しておく方法や、ほかのだしの取り方とあわせた時短の工夫は「離乳食のだし汁の作り方と冷凍保存」で解説しています。

時期別の薄め方と使い道

薄め方の考え方

大人の料理用に取った昆布だしは、離乳食の初期にはやや濃く感じることがあります。最初はお湯で薄めて使い、食べ慣れてきたら少しずつ濃さを戻していくと、お子さまの反応を見ながら調整できます。何倍に薄めるかに決まりはないので、大人がなめて「ほんのりうま味を感じる」程度を目安にしてください。

「何に使う?」時期別の使い道

時期の目安使い道の例使い方のコツ
初期(5〜6か月頃)10倍がゆ、にんじんやかぼちゃのペーストをのばす水やお湯の代わりに少量使う。薄めに
中期(7〜8か月頃)豆腐や白身魚の煮物、野菜のとろみ煮煮汁として使い、うま味で薄味のまま食べやすく
後期(9〜11か月頃)うどん、おじや、具だくさんの汁物かつおだしと合わせて味に変化を付ける
完了期(12〜18か月頃)大人の煮物・汁物からの取り分けだしだけの段階で子どもの分を取り分ける

昆布だしは単体で使うだけでなく、野菜を煮るときの水分として使うと、素材の甘みとうま味が合わさって食べやすくなります。

ヨウ素の注意と「毎日使っていい?」の考え方

昆布はヨウ素を多く含む食品です。ヨウ素は体に必要なミネラルですが、とりすぎにも注意が必要とされています。そのため、離乳食で昆布だしを使うときは、次のような使い方が一般的にすすめられています。

  • 昆布だしを毎日、濃く、大量に使い続けない
  • かつお・煮干し・野菜のだしなどと組み合わせる、日替わりにする
  • 昆布だしを取るときは、昆布を長時間煮出しすぎない

だしをローテーションする例

「毎日使っていいの?」と不安になる場合は、1種類のだしに頼らない仕組みにしてしまうのが簡単です。たとえば次のように、冷凍ストックを複数種類用意しておくと、自然に偏りを避けられます。

ストック主な使い道向いている時期
昆布だしおかゆ・ペーストをのばす初期から
野菜だし(野菜のゆで汁)スープ・煮物の水分初期から
かつおだしうどん・煮物・汁物慣れてきたら
合わせだしおじや・取り分け料理それぞれに慣れてから

ヨウ素について具体的な量が気になる場合や、甲状腺に関して医師から指示を受けている場合は、かかりつけの小児科に相談してください。

市販の昆布だしを選ぶときの見方

市販の「昆布だし」と名前の付く商品は、形状も中身もさまざまです。だしメーカーとして、表示で確認してほしいポイントをまとめます。

原材料が昆布だけか、調味料が入っているか

原材料表示は、使われている量の多い順に並んでいます。「昆布」だけのもの、昆布に食塩やしょうゆ、エキス類が加わったものなど、商品によって中身が違います。離乳食の初期・中期に使うなら、調味料を含まないものを選ぶのが基本です。

液体の昆布だしは希釈前後の表示を確認

液体タイプの昆布だしは、しょうゆや食塩で味付けされた「つゆ」に近い商品も多くあります。食塩相当量が原液の値なのか、薄めた後の値なのかを確認し、実際に使う量に換算して判断してください。換算の方法は「離乳食のだし市販のおすすめ」で紹介しています。

昆布茶は「だし」の代わりにしない

昆布茶は、昆布の粉末に食塩などを加えて味付けしたものが一般的です。手軽にうま味が出ますが、だしとは別物と考え、離乳食には使わないほうが無難です。

粉末・顆粒の昆布だし

粉末や顆粒は少量ずつ使えて便利ですが、「昆布だし」と書かれていても、食塩や調味料を含む商品があります。粉末・顆粒の原材料表示の読み方や「無添加」の見方は「離乳食の粉末だし・顆粒だし」で詳しく解説しています。

はぐくみユーグレナ かつおと昆布のうまみだしのパッケージ

離乳食が完了したら:かつおと昆布のうまみだし

離乳食を卒業したら、昆布とかつおを組み合わせただしで料理の幅を広げるのもひとつの方法です。はぐくみユーグレナの「かつおと昆布のうまみだし」は、かつおと昆布のうま味に、ユーグレナをはじめ36種の栄養素を配合した粉末だしです。1杯(2.5g)あたり食塩相当量0.145g、カルシウム100mg、鉄1.7mgで、味噌汁や煮物、卵焼きなどに小さじ1杯加えて使えます。

対象は離乳食を完了したお子さま(1歳半ごろ〜が目安)です。離乳食期には使わず、完了後に様子を見ながら量や濃さを調節してください。小麦・大豆・乳成分を含みます。食物繊維を使用しているため、便がゆるくなる場合があります。最新の価格は公式サイトでご確認ください。

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よくある質問

Q. 離乳食の昆布だしはいつから使えますか?

A. 調味料を含まない昆布だしは、離乳を始める生後5〜6か月頃から、おかゆや野菜ペーストをのばすのに使えます。最初はお湯で薄めて少量から試し、様子を見ながら進めてください。

Q. 昆布だしを毎日使っても大丈夫ですか?

A. 昆布はヨウ素を多く含むため、毎日濃く大量に使い続けるのは避け、かつお・煮干し・野菜のだしなどと組み合わせるのがおすすめです。複数のだしを冷凍ストックして日替わりで使うと、偏りを避けやすくなります。

Q. 昆布だしはどのくらい薄めればいいですか?

A. 決まった倍率はありません。初期はお湯で薄め、大人がなめてほんのりうま味を感じる程度を目安にし、食べ慣れてきたら少しずつ濃さを戻していきます。

Q. 昆布茶をだしの代わりに使えますか?

A. 昆布茶は食塩などで味付けされたものが一般的なため、離乳食のだしの代わりには使わないほうが無難です。昆布から取っただしや、調味料を含まない市販品を選んでください。

本記事は一般的な情報です。お子さまの体調・発達・アレルギーに不安がある場合は、かかりつけの小児科や自治体の栄養相談にご相談ください。

はぐくみユーグレナ編集部(グリーンシトラス株式会社)/2026年10月公開