
幼児の偏食は珍しいことではなく、食べられるものが偏っていても、元気で体重が順調に増えていれば、食事全体の組み合わせで補っていくことができます。ポイントは、偏り方のタイプから「不足しやすい栄養」を知り、食べられる食品の中から代わりを選ぶことです。この記事では、偏食のタイプ別に不足しやすい栄養と代わりにとれる食品、1日の食事のチェック方法、相談したほうがよい目安をまとめます。
幼児の偏食とは
偏食は、食べる食品が特定のものに偏り、ほかの食品をあまり食べない状態を指します。単に「にんじんが嫌い」という好き嫌いと違い、食べられる食品のグループそのものが偏っている点が特徴です。
幼児期は、見慣れない食べ物を警戒する気持ちが強くなる時期でもあり、1〜6歳の子供に偏食が見られることはよくあります。多くの場合、食事の経験を重ねる中で少しずつ食べられるものが増えていくとされています。一方で、偏りが強く長く続く場合は、食事の工夫だけで抱え込まず、専門家に相談することも大切です。
偏食への対応は、「嫌いなものを食べさせる」ことより、「食べられるものの中で栄養のバランスをとる」ことを先に考えると、親子ともに続けやすくなります。
偏食のタイプ別・不足しやすい栄養と代わりの食品
偏食の表れ方はさまざまですが、よく見られるタイプごとに不足しやすい栄養と、代わりにとれる食品の例をまとめました。お子さまに近いタイプを見つけて、食べられる食品を当てはめてみてください。
| 偏食のタイプ | 不足しやすい栄養 | 代わりにとれる食品の例 |
|---|---|---|
| ご飯・パン・麺など主食ばかり | たんぱく質、鉄、ビタミン類 | 主食に混ぜられる卵・しらす・納豆・きなこ・チーズ |
| 肉や魚を食べない | たんぱく質、鉄 | 卵、豆腐・納豆などの大豆製品、ヨーグルト・チーズ |
| 牛乳・乳製品をとらない | カルシウム | しらすなどの小魚、豆腐、小松菜、ごま |
| 野菜・果物を食べない | ビタミン類、食物繊維 | さつまいも・じゃがいも、海藻、豆類、食べられる果物 |
| 同じメニューばかり食べる | メニューによって異なる | いつものメニューの具や食材を1つだけ変える |
主食ばかりのタイプ
白いご飯やパン、うどんなどだけを好む子は多く見られます。主食はエネルギー源として大切なので、無理に減らす必要はありません。主食に卵や納豆、しらす、きなこなどを「足す」形で、たんぱく質や鉄を含む食品を組み込みます。
肉や魚を食べないタイプ
肉や魚のかたさ、におい、パサつきが理由のことが多いタイプです。卵や大豆製品、乳製品でたんぱく質をとりつつ、ひき肉料理やほぐした魚を混ぜたご飯など、食感をやわらかくした形で少しずつ試します。鉄は幼児期に不足しやすい栄養素とされているため、大豆製品や青菜、卵なども意識して組み合わせます。
同じものばかり食べるタイプ
決まった料理や決まった食べ方にこだわる場合、急にメニューを変えると強く拒否されることがあります。いつもの料理の中で、具材を1つだけ変える、切り方を変えるなど、変化を小さくしながら食べられる幅を広げていきます。
「どのくらい食べればいい?」の考え方
幼児が1日に必要とするエネルギーや栄養素の量は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準」で年齢ごとに示されています。ただ、家庭で毎日の食事を数値で管理するのは現実的ではありません。日々の目安としては、食品をいくつかのグループに分けて、1日の中でそれぞれが登場しているかを確認する方法が使いやすいでしょう。
| グループ | 主な食品 | 主にとれる栄養 |
|---|---|---|
| 主食 | ご飯・パン・麺・いも | 炭水化物(エネルギー) |
| 主菜 | 肉・魚・卵・大豆製品 | たんぱく質、鉄など |
| 副菜 | 野菜・きのこ・海藻 | ビタミン、ミネラル、食物繊維 |
| 乳製品・果物 | 牛乳・ヨーグルト・チーズ・果物 | カルシウム、ビタミンなど |
1日を振り返って、4つのグループがそれぞれ1回以上登場していれば、偏食があっても大きな偏りは避けられていると考える目安になります。苦手なグループがある場合は、上のタイプ別の表から代わりの食品を選びます。体重の増え方は、母子健康手帳の身長・体重のグラフで確認できます。
偏食の子の食事で試したい工夫
- 好きな食べ物を入り口にする:よく食べる料理と、色・形・食感が近い食べ物から試します。たとえば白いご飯が好きなら、白っぽい具の混ぜご飯から始める、といった方法です。
- 新しい食品は「ひと口分」を添える:いつものメニューの横に、少量だけ新しい食品を置きます。食べなくても、見て・触れる経験の積み重ねになります。
- 食感をそろえる:やわらかいものが好きならやわらかく、カリッとしたものが好きなら焼き目をつけるなど、好みの食感に合わせて調理します。
- 選択肢を2つ用意する:「卵焼きと納豆、どっちにする?」と、本人に選ばせることで食べる気持ちが出ることがあります。
- 無理強いしない:口に入れさせる、全部食べるまで終わらせないといった対応は、食事への苦手意識を強めることがあります。
- 作る側の負担を減らす:食べないことが続くと、作る側も疲れてしまいます。冷凍食品や市販の惣菜、作り置きを組み合わせ、続けられる形を優先します。
相談したほうがよい目安
偏食の多くは時間とともに変わっていきますが、次のような場合は、かかりつけの小児科、乳幼児健診、自治体の栄養相談・子育て相談などで相談してください。
- 食べられる食品が数種類しかなく、それ以外は強く拒否する
- 特定の食感・におい・色・温度の食べ物を口にすると、えずく・吐くことが続く
- 体重が減っている、または母子健康手帳の身長・体重のグラフから外れてきた
- 顔色が悪い、疲れやすいなど、体調面で気になる様子が続く
- 食事のたびに強い不安やかんしゃくがあり、家族の負担が大きい
保育園や幼稚園の栄養士・先生に、園での食べ方を聞いてみるのも1つの方法です。家庭と違う環境では食べられるものが違うこともあり、工夫のヒントになります。
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「フルーツ・オレ味」は、冷たい牛乳や植物性ミルク100〜150mlに小さじ1杯(約4g)を溶かして飲む粉末です。1杯(4g)あたりカルシウム100mg、鉄1.7mg、ビタミンD1.6μg、エネルギー16kcalで、ユーグレナを含む59種の栄養素を配合しています。甘みは黒糖で、白砂糖は使っていません。偏食そのものを変えるものではなく、食事の栄養バランスを考える一助としてお使いください。
対象は離乳食を完了したお子さまです。乳成分・りんご・大豆・バナナを含みます。最新の価格は公式サイトでご確認ください。
商品の詳細を見るよくある質問
Q. 偏食と好き嫌いはどう違いますか?
A. 好き嫌いは特定の食品が苦手な状態、偏食は食べられる食品のグループそのものが偏っている状態を指すことが多いです。どちらも幼児期にはよく見られ、食べられるものの中で栄養のバランスをとることが基本になります。
Q. ご飯しか食べません。主食を減らしておかずを食べさせるべきですか?
A. 主食は大切なエネルギー源なので、無理に減らす必要はありません。ご飯に卵・しらす・納豆などを混ぜる、おにぎりの具を工夫するなど、主食に栄養を足す方法から試してみてください。
Q. 偏食で不足しやすい栄養は何ですか?
A. 偏り方によって異なります。主食ばかりならたんぱく質や鉄、肉や魚を食べないならたんぱく質や鉄、乳製品をとらないならカルシウム、野菜や果物を食べないならビタミン類や食物繊維が不足しやすくなります。
Q. どんなときに専門家に相談すればいいですか?
A. 食べられる食品が数種類しかない、特定の食感やにおいで吐くことが続く、体重が減っている・増えないといった場合は、小児科や乳幼児健診、自治体の栄養相談などで相談してください。
本記事は一般的な情報です。お子さまの体調・発達・アレルギーに不安がある場合は、かかりつけの小児科や自治体の栄養相談にご相談ください。