離乳食のだし市販のおすすめ|粉末・顆粒・パックを食塩相当量で比較

離乳食のだし市販のおすすめのイメージ

離乳食に市販のだしを使うなら、商品名や「赤ちゃん向け」の表記よりも、まず「1回に使う量あたりの食塩相当量」と「原材料表示」を見て選ぶのがおすすめです。粉末・顆粒・パック・液体・ベビー用はそれぞれ表示の単位が違うため、そのまま数字を並べても比べられません。この記事では、だしメーカーの立場から、ラベルの読み方と1回量への換算方法、時期ごとの使い分けを具体的に解説します。

離乳食で市販のだしを使うときの考え方

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、離乳食は素材の味を生かし、昆布やかつおなどのだしのうま味を活用して薄味にすることがすすめられています。また、離乳の初期(生後5〜6か月頃)は調味料は必要ないとされています。

つまり、だしは「味を付けるもの」というより「薄味でも食べやすくするためのうま味」として使うのが基本です。毎回だしを取るのは手間がかかるため、市販品を上手に使うのは十分に現実的な選択肢です。そのうえで気をつけたいのが、市販のだしには商品によって食塩やしょうゆなどの調味料が含まれているという点です。

市販だしを選ぶときに見るのは、主に次の2か所です。

  • 栄養成分表示の「食塩相当量」と、その表示が何gあたりの値か
  • 原材料表示に、食塩・しょうゆ・エキス類などが何番目に書かれているか

市販だしの5タイプと表示の違い

市販のだしは、形状によって使い方も栄養成分表示の単位も変わります。比べる前に、手元の商品がどのタイプで、表示がどの量を基準にしているかを確認しておきましょう。

タイプ特徴表示で確認したいこと
粉末お湯や料理に直接溶かせる。少量ずつ量を調節しやすい100gあたりか、1杯(○g)あたりか
顆粒粒状で溶けやすく、計量スプーンで量りやすい100gあたりか、小さじ1杯あたりか
だしパック煮出して使う。袋の中身をそのまま食べるわけではない袋の中身の値か、抽出しただし汁の値か
液体(希釈タイプ含む)そのまま、または薄めて使う原液の値か、薄めた後の値か。希釈倍率
ベビー用だし乳児向けとして販売されているもの。粉末・フリーズドライなど形状はさまざま対象月齢と、1回分あたりの食塩相当量

「ベビー用」と書かれていても、食塩が入っているかどうか、どのくらい入っているかは商品ごとに異なります。逆に、大人向けの商品でも原材料が素材中心のものもあります。表記の印象ではなく、表示の中身で判断することが大切です。

食塩相当量を「1回量」でそろえて比べる方法

手順1:表示の基準量を確認する

栄養成分表示は「100gあたり」「1袋あたり」「1杯(○g)あたり」など、商品ごとに基準がばらばらです。100gあたりの数字だけを見ると多く見え、1杯あたりの数字だと少なく見えるため、同じ単位にそろえないと正しく比べられません。

手順2:自分が1回に使う量に換算する

比べやすいのは「実際に1回の料理に使う量」です。計算式は次のとおりです。

1回に使う食塩相当量(g)= 表示の食塩相当量(g)÷ 表示の基準量(g)× 1回に使う量(g)

当社の「かつおと昆布のうまみだし」を例に計算してみます。この商品の表示は「1杯(2.5g)あたり食塩相当量0.145g」です。

使う量計算食塩相当量
1杯(2.5g)表示どおり0.145g
半量(約1.25g)0.145 ÷ 2.5 × 1.25約0.07g
100gあたりに換算0.145 ÷ 2.5 × 1005.8g

同じ商品でも、「100gあたり5.8g」と「1杯あたり0.145g」では印象がまったく違います。他の商品が100gあたりで表示している場合は、その数字に「1回に使う量 ÷ 100」を掛ければ、同じ土俵で比べられます。

手順3:パック・液体は「何に対する値か」を確認する

だしパックは、袋の中身(削り節や昆布など)の値が書かれている場合と、煮出しただし汁の値が書かれている場合があります。中身の値しかない場合、実際にだし汁に出てくる量は抽出の仕方によって変わるため、単純な比較はできません。液体の希釈タイプは、原液の値なのか、表示どおりに薄めた後の値なのかを確認し、離乳食で使うときの薄め方に合わせて換算します。

手順4:1日の目安と並べてみる

厚生労働省「日本人の食事摂取基準」では、食塩相当量の目標量は1〜2歳で1日3.0g未満、3〜5歳で1日3.5g未満とされています。たとえば上の例の1杯0.145gは、1〜2歳の目標量3.0gの約5%にあたります。だしだけでなく、パン・うどん・チーズなど食塩を含む食品と合わせた1日の合計で考えるのがポイントです。

離乳初期は調味料が不要な時期です。食塩を含むだしを使う場合は、時期や量に注意し、下の「時期別の目安」もあわせて確認してください。

原材料表示で中身を見分ける

原材料は使った量の多い順に書かれている

原材料表示は、使われている量が多い順に並んでいます。先頭近くに「かつお節」「昆布」などの素材があるのか、「食塩」「デキストリン」「エキス」などが先にくるのかで、商品の性格がおおよそ分かります。

当社のうまみだしの場合、原材料は「デキストリン、鰹エキスパウダー(鰹節エキス、デキストリン、でんぷん、鰹節、食塩)、酵母エキス、ユーグレナ、食塩、粉末しょうゆ(小麦・大豆を含む)……」と表示しています。かっこの中は、その原材料をつくるのに使われているものです。このように、食塩は単独の「食塩」だけでなく、エキスやしょうゆの中にも含まれていることがあるため、原材料の位置と食塩相当量の数字をあわせて見るのが確実です。

「無添加」は何が無添加なのかを確認する

パッケージの「無添加」は、商品によって指している内容が違います。化学調味料を使っていないという意味の場合もあれば、保存料や着色料を使っていないという意味の場合もあります。「無添加=食塩が入っていない」ではない点に注意してください。何が使われていないのかはパッケージの説明で、実際に何が入っているかは原材料表示で確認できます。

アレルギー表示も必ず見る

市販だしには、しょうゆ由来の小麦・大豆、そのほか乳成分などが含まれていることがあります。原材料欄やアレルギー表示を確認し、初めて口にする原材料が含まれる場合は少量から様子を見てください。当社のうまみだしは、小麦・大豆・乳成分を含みます。

昆布だしは使い続け方に注意

昆布はヨウ素を多く含む食品です。昆布だしを毎日濃く、大量に使い続けるのは避け、かつお・煮干し・野菜のだしなどと組み合わせて使うと安心です。市販だしを選ぶときも、昆布だけのものに偏らないようにするとよいでしょう。

時期別・市販だしの使い分けの目安

離乳食の時期の区切りは目安で、進み方には個人差があります。お子さまの様子に合わせて調整してください。

時期の目安だしの使い方市販品を使うときの見方
初期(5〜6か月頃)素材の味が中心。だしを使うなら昆布や野菜などのやさしいだしでのばす程度原材料に食塩やしょうゆなどの調味料が入っていないかを確認
中期(7〜8か月頃)かつおだしも少しずつ。うま味で薄味のまま食べやすく1回量あたりの食塩相当量を換算し、使う量を控えめに
後期(9〜11か月頃)汁物や煮物にだしを活用。味付けはごく薄くだしと調味料の合計で薄味になっているかを見る
完了期(12〜18か月頃)大人の料理からの取り分けが増える時期。取り分け前の薄い段階で1日の食塩相当量の目安の中で、だしの分を考える

離乳の完了は、形のある食べ物をかみつぶせるようになり、エネルギーや栄養素の大部分を母乳やミルク以外からとれるようになった状態とされ、12〜18か月頃が目安です。完了後は幼児食へと移り、だしの使い方の幅も広がります。

粉末だしを料理に混ぜるときのコツ

粉末や顆粒のだしは、だし汁として使うだけでなく、料理に直接混ぜられるのが便利な点です。メーカーとしておすすめしている使い方をまとめます。

  • 計量スプーンで量る:目分量だと食塩相当量の計算がずれます。小さじで量り、最初は表示量より少なめから始めると調整しやすくなります。
  • 少量のお湯で溶いてから加える:おかゆや野菜のペーストなど水分の少ない料理は、先にお湯で溶いておくとだまになりにくく、味が均一になります。
  • 取り分けは味付け前に:大人の煮物や汁物から取り分ける場合は、だしだけを入れた段階で子どもの分を取り、そのあと大人の分に調味料を加えます。
  • 湿気を避けて保存する:粉末は湿気で固まりやすいので、開封後は口をしっかり閉じ、高温多湿と直射日光を避けて保存します。濡れたスプーンを入れないことも大切です。
  • 1つのだしに偏らない:市販品と手作り、かつおと昆布と野菜などを組み合わせると、味の幅が広がり、昆布の使いすぎも避けられます。

選ぶときのチェックリスト

  • 栄養成分表示の基準量(100gあたり/1杯あたり/抽出後など)を確認した
  • 1回に使う量に換算した食塩相当量を出した
  • 原材料表示で、食塩・しょうゆ・エキス類の位置を確認した
  • 「無添加」の中身(何を使っていないのか)を確認した
  • アレルギー表示を確認した
  • 昆布だけのだしに偏らない使い方を考えた
  • お子さまの時期(初期〜完了期)に合っているかを考えた
はぐくみユーグレナ かつおと昆布のうまみだしのパッケージ

離乳食が完了したら:かつおと昆布のうまみだし

はぐくみユーグレナの「かつおと昆布のうまみだし」は、かつおと昆布のうま味に、ユーグレナをはじめ36種の栄養素を配合した粉末だしです。1杯(2.5g)あたり食塩相当量0.145g、カルシウム100mg、鉄1.7mgで、水80mlに小さじ1杯溶かすほか、うどん・おにぎり・味噌汁・卵焼きなど普段の料理にひとさじ加えて使えます。

対象は離乳食を完了したお子さま(1歳半ごろ〜が目安)です。離乳食期のお子さまには使わず、完了後に様子を見ながら量や濃さを調節してください。小麦・大豆・乳成分を含みます。食物繊維を使用しているため、便がゆるくなる場合があります。最新の価格は公式サイトでご確認ください。

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よくある質問

Q. 離乳食に市販のだしを使っても大丈夫ですか?

A. 使い方と選び方に気をつければ、市販のだしを活用することは現実的な選択肢です。原材料表示と、1回に使う量あたりの食塩相当量を確認し、離乳初期は調味料を含まないだしにするなど、時期に合わせて使い分けてください。

Q. 粉末・顆粒・パックの食塩相当量はどう比べればいいですか?

A. 表示の基準量(100gあたり、1杯あたりなど)をそろえることが大切です。「表示の食塩相当量 ÷ 表示の基準量 × 1回に使う量」で、実際に使う量あたりの値に換算して比べます。パックや液体は、袋の中身や原液の値なのか、抽出後・希釈後の値なのかも確認してください。

Q. 「無添加」と書かれただしなら食塩は入っていませんか?

A. いいえ、「無添加」が何を指すかは商品ごとに異なり、食塩が入っていないという意味とは限りません。原材料表示と栄養成分表示の食塩相当量で確認してください。

Q. かつおと昆布のうまみだしは離乳食に使えますか?

A. 対象は離乳食を完了したお子さまです。離乳食が完了したら(1歳半ごろが目安)、普段の料理にひとさじ加える使い方をおすすめしています。様子を見ながら量や濃さを調節してください。

本記事は一般的な情報です。お子さまの体調・発達・アレルギーに不安がある場合は、かかりつけの小児科や自治体の栄養相談にご相談ください。

はぐくみユーグレナ編集部(グリーンシトラス株式会社)/2026年10月公開