
幼児食の味付けは、大人より薄味が基本です。厚生労働省「日本人の食事摂取基準」では、食塩相当量の目標量を1〜2歳で1日3.0g未満、3〜5歳で1日3.5g未満としています。この範囲に収めるには、調味料を減らした分をだしのうま味で補うのが現実的な方法です。この記事では、食塩がどこから入るか、だしの食塩相当量を1日の目安に組み込む計算の仕方、取り分けでの減塩のコツを、だしメーカーの立場から具体的に解説します。
幼児の食塩の目安量
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」では、幼児の食塩相当量の目標量が年齢ごとに示されています。
| 年齢 | 食塩相当量の目標量(1日) | 考え方 |
|---|---|---|
| 1〜2歳 | 3.0g未満 | 離乳完了後の時期。大人の料理からの取り分けは味付け前に |
| 3〜5歳 | 3.5g未満 | 食べる量や品数が増える時期。加工食品の分も含めて考える |
目標量は「1日の食事全体」での値です。調味料として加える塩やしょうゆ、味噌だけでなく、パンや麺、加工食品などに含まれる食塩もすべて合計して考えます。毎日ぴったり計算する必要はありませんが、「どのくらいの枠の中でやりくりするのか」を一度知っておくと、味付けの判断がしやすくなります。
食塩はどこから入るのか
家庭の食事で食塩が入る経路は、大きく分けると次の3つです。
| 経路 | 主な例 | 確認の仕方 |
|---|---|---|
| 家庭で加える調味料 | 塩、しょうゆ、味噌、ソース、ケチャップ、顆粒だしなど | 計量スプーンで量り、商品の栄養成分表示で換算する |
| 主食 | パン、うどん・そうめんなどの麺 | パッケージの食塩相当量を確認する。麺はゆで汁を捨てる |
| 加工食品 | ハム・ソーセージ、ちくわ、チーズ、しらす、市販のおかず | 表示の基準量(100gあたり・1袋あたり)を確認して換算する |
味付けを薄くしているつもりでも、パンやチーズ、加工食品が重なると、それだけで食塩が増えることがあります。特に朝食や昼食で加工食品をよく使う家庭は、表示を一度確認してみるのがおすすめです。
食品の栄養成分表示には「食塩相当量」が記載されています。数字が何gあたりの値なのかを確認し、「表示の食塩相当量 ÷ 表示の基準量 × 実際に食べる量」で換算すると、1食分の値が分かります。
だしで減塩する考え方
薄味にすると「味がしない」と感じて食べない子もいます。そこで役立つのが、だしのうま味です。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」でも、離乳食はだしのうま味を活用して薄味にすることがすすめられており、この考え方は幼児食にもそのまま生かせます。
ポイントは「塩味を足す前に、うま味で満足感をつくる」ことです。汁物や煮物は、だしをしっかりきかせてから最後に調味料を少し加えると、同じ満足感でも調味料を控えやすくなります。
だしにも食塩が含まれているものがあります。市販の粉末・顆粒・液体のだしを使う場合は、だしの食塩相当量も1日の合計に入れて考えてください。また、昆布はヨウ素を多く含むため、昆布だしを毎日濃く使い続けるのは避け、かつお・煮干し・野菜のだしと組み合わせると安心です。
だしの食塩相当量を1日の目安に組み込む計算例
当社の「かつおと昆布のうまみだし」を例に、だしの食塩相当量が1日の目標量のどのくらいにあたるかを計算してみます。この商品の表示は「1杯(2.5g)あたり食塩相当量0.145g」です。
| 使い方 | 食塩相当量 | 目標量に占める割合(目安) |
|---|---|---|
| 1杯(2.5g)を1〜2歳の子が使う | 0.145g | 3.0gの約5% |
| 1杯(2.5g)を3〜5歳の子が使う | 0.145g | 3.5gの約4% |
| 半量(約1.25g)を1〜2歳の子が使う | 約0.07g | 3.0gの約2% |
計算式は「0.145 ÷ 3.0 × 100 ≒ 4.8(%)」「0.145 ÷ 3.5 × 100 ≒ 4.1(%)」です。1日1杯(約2.5g)を目安に使う場合、目標量の残りはほかの食事でやりくりすることになります。
1日の枠で考えるときの手順
- 年齢の目標量(1〜2歳3.0g未満、3〜5歳3.5g未満)を確認する
- だしなど毎日決まって使うものの食塩相当量を書き出す
- パン・麺・チーズ・加工食品など、表示のある食品の食塩相当量を換算して足す
- 残りを家庭で加える調味料に回すイメージで、味付けの量を決める
だしのうま味で満足感をつくれれば、家庭で加える塩やしょうゆを減らす余地が生まれます。だしを使うことで食塩がゼロになるわけではありませんが、「調味料の代わりにうま味を使う」と考えると、1日の中で食塩の配分をしやすくなります。
大人と同じ味付けにしないための取り分け
幼児期は、大人の料理から取り分ける機会が増える時期です。大人と同じ味付けのまま取り分けると、食塩が多くなりがちです。次の流れを基本にすると、別に作らなくても薄味にできます。
- だしで具材を煮る(この段階では調味料を入れない)
- 子どもの分を取り分ける
- 子どもの分には、必要ならごく少量の調味料を加える
- 鍋に残った大人の分に、通常どおり調味料を加える
味噌汁、煮物、鍋、うどん、卵焼き、炒め物など、多くの料理でこの流れが使えます。カレーやシチューは、ルウを入れる前に取り分け、子ども用は別に味を付けると調整しやすくなります。
今日からできる減塩のコツ
- 調味料は計量スプーンで量る:目分量をやめるだけで、使う量が把握しやすくなります。
- 味付けは仕上げに:煮込む前に調味料を入れると味がしみ込み、全体の量が増えがちです。最後に少量加えて味を見ます。
- 香りや酸味を使う:青のり、ごま、かつお節、ゆず・すだちなどの柑橘の香りは、塩味が少なくても物足りなさを感じにくくします。
- 汁物は具だくさんに:具を多くすると汁の量が減り、汁から入る食塩も少なくなります。
- 麺の汁は残す:うどんやそうめんのつゆは、全部飲まなくて大丈夫です。
- 加工食品は表示を見て量を決める:ハムやチーズは少量を「味のアクセント」として使います。
幼児食の減塩に:かつおと昆布のうまみだし
はぐくみユーグレナの「かつおと昆布のうまみだし」は、かつおと昆布のうま味に、ユーグレナをはじめ36種の栄養素を配合した粉末だしです。1杯(2.5g)あたり食塩相当量0.145g、カルシウム100mg、鉄1.7mg。水80mlに小さじ1杯溶かすほか、うどん・おにぎり・味噌汁・卵焼き・煮物に小さじ1杯加えるだけで使えます。食塩ゼロではないので、1日の食塩の合計に含めて使ってください。
対象は離乳食を完了したお子さまです。様子を見ながら量や濃さを調節してください。小麦・大豆・乳成分を含みます。食物繊維を使用しているため、便がゆるくなる場合があります。最新の価格は公式サイトでご確認ください。
商品の詳細を見るよくある質問
Q. 幼児の1日の塩分の目安はどのくらいですか?
A. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」では、食塩相当量の目標量を1〜2歳で1日3.0g未満、3〜5歳で1日3.5g未満としています。調味料だけでなく、パンや麺、加工食品などに含まれる分も合わせた1日の合計で考えます。
Q. だしを使えば塩分はゼロになりますか?
A. だしにも食塩を含むものがあり、ゼロになるわけではありません。たとえば当社のうまみだしは1杯(2.5g)あたり食塩相当量0.145gです。だしのうま味で満足感をつくり、家庭で加える調味料を減らす、という考え方で使います。
Q. 幼児食は大人と同じ味付けでいいですか?
A. 幼児期は大人より薄味が基本です。大人の料理から取り分ける場合は、だしで具材を煮た段階で子どもの分を取り分け、そのあと大人の分に調味料を加える流れにすると、別に作らなくても薄味にできます。
Q. 加工食品の塩分はどう確認すればいいですか?
A. 栄養成分表示の食塩相当量と、その値が何gあたりかを確認します。「表示の食塩相当量 ÷ 表示の基準量 × 実際に食べる量」で、1回分の値に換算できます。
本記事は一般的な情報です。お子さまの体調・発達・アレルギーに不安がある場合は、かかりつけの小児科や自治体の栄養相談にご相談ください。