離乳食を食べない10〜11ヶ月|泣く・やめたい時の対処と進め方

離乳食を食べない10〜11ヶ月のイメージ

生後10〜11か月頃に離乳食を食べなくなる、食事のたびに泣く、といった悩みは珍しくありません。この時期は「自分で食べたい」気持ちや好みがはっきりし、遊び食べも増えるため、食べさせ方を変えるだけで落ち着くこともあります。「もう離乳食をやめたい」と感じたときは、離乳食そのものをやめるのではなく、作り方と関わり方を軽くする方向で考えてみてください。

10〜11か月頃の離乳食はどんな時期?

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、生後9〜11か月頃を離乳の後期とし、歯ぐきでつぶせる固さのものを、1日3回食べていく時期としています。10〜11か月頃は後期の後半で、12〜18か月頃の完了期に向けて、手づかみ食べなど自分で食べる経験を増やしていく時期でもあります。

支援ガイドでは、離乳の完了は形のある食べ物をかみつぶせるようになり、エネルギーや栄養素の大部分を母乳・ミルク以外からとれるようになった状態とされています。10〜11か月はその手前で、進み方には個人差があります。1歳の誕生日までに完了させなければいけない、ということではありません。

10〜11か月で食べない主な原因

自分で食べたい・好みが出てきた

スプーンで食べさせてもらうことを嫌がり、手で食べ物をつかみたがるのは、この時期によく見られる姿です。好きな物と苦手な物もはっきりしてきて、同じ物ばかり食べたがることもあります。

遊び食べが増えた

食べ物を握る、落とす、こねるなどの遊び食べも増えます。大人から見ると食べていないように見えても、食べ物の感触を確かめる経験の一つでもあります。

固さや大きさが合っていない

やわらかすぎて物足りない、反対に固すぎて歯ぐきでつぶせない、大きすぎて口に入れにくいなど、形状が合っていないと食べにくくなります。

おなかの空き具合と生活リズム

授乳やおやつの時間が食事に近い、昼寝の時間がずれて食事中に眠くなる、といった生活リズムの影響もあります。動きが活発になり、食事より遊びに気持ちが向くこともあります。

食事中に泣くときの対処

泣く理由は一つではありません。泣くタイミングから理由を推測し、できることから試してみてください。

こんなとき考えられること試したいこと
座らせた時点で泣く眠い、空腹が強すぎる、遊びを中断された時間をずらす、遊びの区切りで声をかけてから座る
スプーンを近づけると泣く食べさせられるのが嫌、自分でやりたい手で持てる物を先に出す、スプーンを持たせる
手が届かないと泣く自分で触りたい皿を手の届く所に置き、汚れてもよい準備をする
途中から泣くおなかが満たされた、飽きた、疲れたその回は切り上げる

泣いている間に口に入れると、むせたり、食事の時間を嫌がるきっかけになったりします。泣き出したら一度食事を止めて落ち着かせ、続けられなければ終わりにして構いません。次の食事で、時間や出し方を変えて試せば十分です。

手づかみ食べで「自分で食べたい」に応える

手づかみ食べは、食べ物を目で確かめ、手でつかんで口に運ぶ経験で、自分で食べることにつながっていきます。スプーンで食べさせるのを嫌がる場合は、手で持てる物を一品用意するだけで、食事に向かう気持ちが変わることがあります。

形例ポイント
スティック状やわらかく煮た大根・にんじん・かぼちゃだしで煮るとうま味が加わる。歯ぐきでつぶせるやわらかさに
丸めた・平たい形おにぎり、おかゆのおやき、野菜入りのおやきだしで溶いた生地に刻んだ野菜を混ぜる
ひと口大やわらかく煮た野菜や豆腐、ほぐした魚口に詰め込みすぎないよう、少しずつ皿に出す

手づかみ食べのときは、必ずそばで見守ってください。のどに詰まりやすい物(丸いままの小さな果物、固い豆類など)は避け、やわらかさと大きさに注意します。床にシートを敷く、汚れてもよい服にするなど、片付けの負担を減らす準備をしておくと、保護者も気持ちに余裕を持ちやすくなります。

味付けは、後期もごく薄くするのが基本です。調味料を増やす前に、昆布やかつお、野菜のだしのうま味を生かしてください。なお、はちみつは1歳未満には与えないでください(乳児ボツリヌス症のおそれがあるため)。

「離乳食をやめたい」と思ったとき

毎食作っても食べない、片付けばかりが増える、という日が続くと、「もうやめたい」と感じるのは自然なことです。そう感じたときは、離乳食をやめるのではなく、負担を減らす方法を考えてみてください。

  • 市販のベビーフードを使う:月齢に合った形状のものを使えば、作る手間を減らせます。食べない日に気持ちの負担も小さくなります。
  • 品数を減らす:主食と野菜の入った汁物だけ、など一品で済ませる日があっても構いません。
  • 大人の料理から取り分ける:煮物や汁物は、だしだけを入れた段階で子どもの分を取り分け、やわらかく煮てから食べやすく切ります。そのあとで大人の分に調味料を加えます。
  • 冷凍ストックを使う:だしやおかゆ、煮た野菜をまとめて作って冷凍しておくと、食べなかったときの手間の負担感が軽くなります。

自己判断で長い期間離乳食を中断すると、食べる経験が少なくなってしまうこともあります。続けるのがつらいときや、進め方に迷うときは、保健センターや子育て支援センターなどで相談してみてください。保護者の気持ちの負担については「離乳食を食べなくて疲れた時の手の抜き方」でも紹介しています。

ミルクも飲まない・1歳に向けて

離乳食もミルクも進まないとき

離乳食を食べないうえに、母乳やミルクも飲まない状態が重なる場合は、水分や栄養が足りているかを特に注意して見てください。おしっこの回数や量が明らかに少ない、機嫌が悪くぐったりしているといった様子があれば、早めに受診してください。そうした様子がなく、体重も増えている場合は、食事やおやつの時間とのバランスを見直すことから始めます。

1歳以降の牛乳との付き合い方

1歳を過ぎると、牛乳を飲み物として取り入れる家庭も増えます。一般に、牛乳の飲みすぎは食事量を減らすことがあると言われています。食事の前におなかが満たされないよう、飲む量やタイミングを考えてください。1歳以降に食事が進まない場合の考え方は「1歳の離乳食を食べない・ミルクばかりの時の栄養」で解説しています。

鉄を含む食材も少しずつ

鉄は乳児期後半から幼児期にかけて不足しやすい栄養素とされています。赤身の魚や肉、豆腐、青菜などを、だしで煮る、おやきに混ぜるなど、手づかみしやすい形で取り入れていくとよいでしょう。

受診・相談の目安

  • ぐったりしている、母乳・ミルクも含めて水分がとれない、おしっこが明らかに少ない(早めに受診を)
  • 吐く・下痢が続く、発熱など体調不良を伴っている(早めに受診を)
  • 食べた後に発疹、口のまわりの赤み、せき、嘔吐などが出る(受診し、医師に相談を)
  • 体重が増えない、または減っている
  • むせる、飲み込みにくそうな様子が続く

相談先には、かかりつけの小児科、乳幼児健診、自治体の保健センターの栄養相談、子育て支援センターなどがあります。

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離乳食が完了したら:かつおと昆布のうまみだし

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対象は離乳食を完了したお子さま(1歳半ごろ〜が目安)です。10〜11か月の離乳食には使わず、完了後の「次のステップ」としてご検討ください。様子を見ながら量や濃さを調節し、小麦・大豆・乳成分を含む点にご注意ください。最新の価格は公式サイトでご確認ください。

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よくある質問

Q. 10か月で離乳食を食べず、毎回泣きます。

A. 自分で食べたい気持ちや、眠さ・空腹の強さが関係していることがあります。手で持てる物を先に出す、時間をずらす、泣き出したら切り上げるなどを試してください。体重が増えない、ぐったりしているなどの様子があれば小児科に相談してください。

Q. 離乳食をやめて、ミルクだけに戻してもよいですか?

A. 自己判断で長く中断すると、食べる経験が少なくなることがあります。ベビーフードや取り分け、品数を減らすなどで負担を軽くしながら続ける方法を考え、迷うときは小児科や保健センターに相談してください。

Q. 11か月で離乳食もミルクも進みません。

A. 水分がとれているか、おしっこがいつもどおり出ているかをまず確認してください。おしっこが明らかに少ない、ぐったりしているなどの様子があれば早めに受診を。そうでなければ、食事・授乳・おやつの時間のバランスを見直してみてください。

Q. 遊び食べばかりで、ほとんど口に入りません。

A. 遊び食べは、食べ物の感触を確かめる経験の一つでもあります。ある程度は見守り、遊びが中心になってきたら、その回は切り上げて構いません。手で持ちやすい形にすると、口に運ぶ回数が増えることがあります。

本記事は一般的な情報です。お子さまの体調・発達・アレルギーに不安がある場合は、かかりつけの小児科や自治体の栄養相談にご相談ください。

はぐくみユーグレナ編集部(グリーンシトラス株式会社)/2026年10月公開